研究設備
希釈冷凍機と超電導磁石
(それぞれCryoconceptおよび Cryomagnetics社製)
3He-4He混合ガスを利用することにより試料を10 mKの極低温下に冷却する装置です。超伝導磁石と組み合わせて強磁場下における試料の電気伝導特性測定が可能です。
1号機 ベース温度 10.3 mK
クーリングパワー:100 μW@100 mK
2号機 ベース温度 11 mK
クーリングパワー:100 μW@100 mK
超電導磁石 1号機(最大磁場9テスラ)、2号機(9テスラ)、3号機(9テスラ+7テスラ)、4号機(15テスラ!)
電気伝導測定系III
液体Heタンクと組み合わせて、室温~4 Kでの伝導測定が可能です。300 kHz~1.5 GHzのネットワークアナライザーと組み合わせる事により、デバイスの高周波特性の測定も可能です。
原子間力顕微鏡(AFM)
(SIIナノテクノロジー社製SPM400)
曲率半径20 nm程度の探針と物質表面の間の相互作用を利用して、量子ドットやグラフェンの表面形状をナノメートルのスケールで測定することができる装置です。また探 針と試料の間に電圧(0~100 V)を印加することにより、試料の微細加工も行っています。クリーンブースと湿度調節器を装備しているため、湿度制御下でのAFM測定、AFMリソグラ フィーが可能です。
プロープステーション
(共和理研社製K-157MP)
試料の抵抗、電流-電圧特性等を測ることができる装置です。30 μm程度の細い探針を用いているので小さい試料でも容易に電気伝導測定ができます。
酸化物ナノ細線作製装置
(アサヒ理化製作所製)
アルゴン雰囲気下及び真空中で1200 ℃まで試料を加熱する事が可能な管状炉です。酸化物のナノ細線の作製および、試料の高温アニールに使用しています。
高周波プローブステーション
(VICインターナショナル社製)
DC~18GHzまでの高周波電気伝導測定ができます。真空チャンバーを用いているため、真空及びガス雰囲気中にて室温から高温までの測定をおこなうことが可能です。